2021-2022年度国際ロータリー第2790地区ガバナー
梶原 等
「Love Other Spirit」~繋ごう次世代へ 夢ある未来に向けて~
どのクラブも会員増強は重要な課題です。そして多くのクラブが会員の維持拡大に奔走している事と思います。ロータリーはクラブ例会に集う事により自己の奉仕の理念を見つめ直し新しく始まる1週間に向けて英知と勇気を湧きたてる事の出来る大切な場所です。そのロータリークラブに新しい風を吹き込むのが新入会員です。ロータリークラブの事は何も知らない新しいメンバーこそがクラブの活性化に大きな影響を与えるのです。先輩ベテラン会員は新会員に対してロータリーのイロハを教え、若手、中堅はフレッシュな感覚の新会員から様々な影響を受けるのです。勿論新会員はクラブのロータリアンから多くの学びの場を提供され研鑽を積み成長していきます。会員が増えるという事はこういったプロフィットが沢山ついてきます。
私達は会員増強と言うとノルマとして意識してしまいます。ですが、新会員を招くことはクラブの活性化に良い影響を与えてもらえる機会として前向きに捉えて頂きたいと思います。
そしてもう一つは新クラブの結成です。私達、第2790 地区には既に82 のロータリークラブが存在し、 もうこれ以上クラブを増やしてどうなるんだ、むしろ合併ではという声も聞こえます。
クラブにはいくつかの形態があります。此処でいう新クラブは衛星クラブ、ローターアクトクラブやインターアクトクラブの事を指します。(他に法人クラブ、パスポートクラブ、活動の分野に基づくクラブ等…)これは既存のロータリークラブの例会時間であるとか、会費、あるいは参加者の構成等も見直して新しい発想の新クラブを設立してみませんか? という事なのです。特に衛星クラブは日本国内に8 クラブ存在します。かつてはE クラブというインターネット上のクラブもありました。現在はEクラブも通常のロータリークラブと変わらない括りになりました。しかしクラブの運営方法などはオンライン・ハイブリッドを使うなどの形態を上手に操る事で十分に運営は出来ます。
此処で課題になるのが、ロータリーは親睦と奉仕の2 本柱であるという事です。しかしオンラインでは親睦(フェローシップ)が担保できないと仰る方が多いのです。 しかしメンバー同士のお互いの信頼関係と相手を思いやる気持ちがあれば直接会う事が出来なくても友情は成り立ち、そこに親睦が生れるはずです。それよりも多様化しているこの時代に新たなメンバーを迎え入れる為にもオンラインツールを利用する事や新たなクラブ形態を考える事等が大きな課題になるのではありませんか。
伝統的なクラブは柔軟性を取り入れ、あるいはオンライン・ハイブリッド例会を開催するのが難しいクラブは是非ともご自身のクラブに衛星クラブを設立して参加者の基盤を広げてみては如何でしょうか。又、比較的アクティブに活動できる年代のメンバーが多いクラブに関しては根本的な例会の開催時間や開催方法・運営方法を見直しメンバーがより参加しやすい環境を創り出すことで如何でしょうか。そのクラブの方針に賛同し参加される新会員も増える事と思います。
何より大切にして頂きたいのは、クラブの将来ビジョンをしっかりと掲げ、メンバーが同じ方向を向いたときに会員増強や新クラブの設立などメンバーが自ら行動を起こすことにあります。忘れてはならないのは職業人である私達ロータリアンの基本理念である「Ideal of service(奉仕の理念)」、そしてロータリーの目的です。 これらを理解頂ける同志を増やしていきましょう。次の世代に輝く“ ロータリーのバトン” を渡すために。
2021-2022年度国際ロータリー第2790地区ガバナー
梶原 等